C'est la vie

新大陸の湖畔

魔法使い

 

魔法使いはかつての魔法を忘れていく。

一瞬にして恋焦がれたあの夢は、冷めた化石みたいに温度を失って手の内に固まったままだ。

あの頃の熱を取り戻そうとも、虚像ばかりに縋っているだけで、本当に愛していたあの頃には戻らない。

あまりにも私たちは独りになれなくて、他人の温もりという欲望から離れられない。

魔法は孤独の中に光る輝きでしか夢を見せられないのだ。