C'est la vie

新大陸の湖畔

Someone from the past

 

明け方によく見る夢は奥底で埋まっている私の姿を写す鏡みたい。

一心不乱に楽器を弾いている夢はきっと誰かを求めているからなのか。

例え衣装がはだけようと、足が挫けてしまえど、身体自体が脱げてしまっても。

誰かが確実に語りかけている。雨を踏む夜の上野公園で、えもいわれぬ郷愁に眩暈を覚える。

雨音に紛れて木霊する声というのは、きっと勘違いじゃなくて、昔の私の声なのだ。

後ろを顧みなかった5才の私がいつまでも私のどこかで命の火を燃やし続けている。