C'est la vie

新大陸の湖畔

ワタクシはキノウのヨル

 

小学校の頃になかば強制的につけられていた日記を掘り起こす。よくよく読んでみれば、嫌々で書かされている空気が文字全体から浮かび上がってくる。何かを通り越してもはや苦笑いしてしまうくらいには、昔から本質的な何かは残念ながら変わっていない。自己嫌悪と周囲の顔色で形成されていったこのワタクシが、本当の心の奥底に眠っていた感情を掘り起こすには何かの力を借りねばならないようだ。

文末が決まって「楽しかったです」と「美味しかったです」で締められる数々の日記はある意味奇妙で恐ろしい。感情の欠如とでも言えそうで、でもよく読むとその裏側が見えてくるそれは筆圧や文字の乱雑さからも浮かび上がってきた。本当のことを言えない性分は小2のころから健在だ。欠如ではない、痛みに身を晒す勇気のない子どもだ。

 

どうせ生まれてくるなら、自分のことが大好きだったら良かったのに。

 

つまらない子どもだ。

 

ずっと涼しい夏が続いて、どうしようもなく秋の予感を感じざるを得ない。

 

秋。

 

あのしんどくて、でも豊かで贅沢だった孤独な秋が始まる。秋に生まれてきっと秋に死んでいく気がする。