C'est la vie

新大陸の湖畔

ほんとどうかしてるみたいだけれども

 

世の中に普及する「信じる」のうち、本当の「信じる」にはかなりのエネルギーを必要とすると思う。

昔、誰かに「信じるって口にした途端にそれが嘘になっちゃうじゃない」って言った気がする。だって、信じてるって言葉にしたらまるで信じてないからそう言ったみたいじゃない。

今の「信じてる」はどちらかというと「念じてる」方の「信じてる」だ。こうあってほしい、そうであってほしいという期待が叶う時もあれば、見事に裏切られていく時もある。それでも楽しいし、そういうサプライズは本当に好き。

夏の夕立が狂おしいぐらいに好きなことを思い出した。暗雲に雷がゴロゴロと喉をならして、私は今か今かと雨を待つ。一気に雨の匂いが地面から立ち上ってきて、それは昔の記憶を強烈に呼び起こしてくれる。大雨のなかで水溜まりに飛び込んで裸足になってはしゃいだの、覚えてる。きちっとした正装も、ワンピースも、体さえ着ていなかったあの頃を思い出して、今から絶対に何か起こるその「何か」にじっと目を凝らして息を潜める。

 

いつでもあの頃に帰れそう。あ、これが「信じる」って気持ちなんじゃないかって言われた気がした。