C'est la vie

新大陸の湖畔

幸せ

 

あんなに高校の友達と会うことを拒否し続けてたのに、そんな悲しい決意も脇に置かれて懲りずに会いに行く。多分、この気持ちは強がりかもしれないし、全て若さで説明をつけてしまいたいぐらいには私も若い。

帰りの電車は人身事故ですごい遠回りをした。あまり好きになれない黄色い総武線に乗り込んで、奪われ行く睡眠時間を思って京葉線を呪う。まあ別に30分早く帰ったからってその時間分の価値を積み上げる自信も気力もない。

変わり行くことが良いことかどうか、という問には多分多くの人がぶち当たっている。良い方に変わるなら変わった方がいいよね。でもそれっていつ「良い」って分かるんだろう。変わり果ててしまった同級生達をインスタグラムで見ながら「みんな変わったよね~」って隣で呟く君も日々変わっているだろうに。私も変わっているよ。変わらない人なんて居ないよ。などと言うには何か物足りなさがあって、自分でもよく分からなくて言うのを止めた。

素が美人だったのに今やキャバ嬢みたいになっているあの子だって、浪人しているけれどライブ狂になって親に黙って受験勉強そっちのけでライブに金を注ぎ込んでいるあの子だって、もう昔の顔がどんなだったか分かんないぐらいに大学デビューしたあの子だって、君はもしかしたら幸せなんだろうし、だから今の君の姿がそうなっているわけであって、そこに私が到底彼女たちの幸せを臆測でも決めつけることは出来ない。こうして本当に自分の将来もよく分からないまま好きなことばかりしている私だって。迂闊に口も滑らせたくない気がして、ただ頷いてみた。

 

倫理で一度は教えてもらう、昨日の君と今日の君は果たして同じ君なのかっていう話、すごく好きだった。物質的にも今日の僕らは昨日の僕らとは違うし、僕らという器のなかに入っている僕らの正体も毎日違うし、気持ちも気分も、変わらないものの方が少ないこと、知っておいてほしい。幸せってなんだろう。今日がいつの日か変わることが怖いと思った日の応援歌になりますように。