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Le Nocturne

深淵を覗く時

島国

午前2時。

線路の近くにあるこの家に、本物の静寂が訪れる。

本日の業務を終えたJR東日本は沈黙を守り、逆に私はオーディオから音を引き出し始める。

鼻歌まじりに音に合わせて音高を揃えたら、母親にご機嫌ね、と部屋を覗かれる。

どうして涙と海が同じ塩味なんだろうね、って聞いてみた。

海から生まれたからに決まってるじゃない、って即答されたから、なんだか安心した。

次は九十九里の海を見に行こうと思って電気を消した。

おやすみなさい、海。