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Le Nocturne

深淵を覗く時

思い出再生装置

昔使っていたipodが引っ越しの時に出てきたから充電をして持ってきた。色々故障していたけれど、ミュージックだけは健在だった。

 

懐かしい曲ばかりで、一曲一曲聞いていくうちに色んな思い出が甦った。それはかなりの色と温度を伴って四肢を満たしていく。

 

そういう装置、あれば楽しいだろうなって思ったけれど、それは音楽だけがそういう役割であり続けてほしいなとも思った。

 

文章は経験値によって受け取り方が変わってしまうけれど、音楽は変わらない。変わらないことは残酷だけれど救いだ。有限のなかに生きる僕たちだけれど、音の刹那のなかに永遠を見出だしてまるでそこに永遠があるかのように振る舞う。ある意味希望的観測。そんな自慰的な脆さを孕む音楽はやっぱり一番の慰めになるなと思う。

 

思い出再生装置、多分ない方が幸せ。