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Le Nocturne

深淵を覗く時

女の子のスカート

真理っぽいもの

この世界、上手く回っていると感じる理由の一つに「大切なものは常に隠されている」という法則だった。

 

それは実に美しいと感じる瞬間に付随する何かしら約束された理であり、早い話女の子のスカートの中身の話でもあったり、そんなことなかったり。

 

確固たる信念、みたいなものは持っていた方がなんかイケメンに見えるんだけど、なんせ僕たち今を積み重ねて生きていかなきゃならないから持久力も持っておかないといけないわけで。いっつも「確固たる信念が」とか言ってたら疲れちゃう。だったらね、ある程度幅を効かせられる柔軟性を持つ方が多分やっていきやすくなる。ある一定の指標は必要でも、全てを映し出さなくていいわ。核心なんて突いちゃ色気がないよ。

 

例えば、誰かと「紫」っていう色を作りたくなったとして。一人で作るのも楽しいけど、多分二人で作った方が楽しいわけさ。その時に私の思う「紫」とあなたが思う「紫」をなるべく近い色に合わせようとするとどうしても上手く行かなくなる。相手と価値観がばっちり一緒だったら気にならないかもだけど、普通なら微妙な差が生まれて、どうしても「どこまでその色に譲歩して合わせられるか」が問題点になるのよ。

でもね、私は「赤」を持ってくるからあなたは「青」を持ってきてねって言えたらね。それを混ぜ合わせて。そうすると調整できる隙間みたいなものが生まれて、それはとても肌に馴染むものになるの。譲歩というただひたすらマイナスにしていく作業から創造っていうプラスの行為に変換されていきそう。余裕が生まれる。余韻みたいなものが出来て、受け手にも紫の効き目が長く感じる。

 

大切なものなんて私だけが知っていればいい話なの。わざわざ言わなくたってあなたにはあなたの哲学があるのでしょう?

 

風に揺れたスカートのその中身が何色だなんて知らないけど、世の中知らない方が幸せなことばかりじゃない?