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Le Nocturne

深淵を覗く時

夜を越えて行け

私は物事に向き合うまでにかかる時間が人より長い。向き合えてしまえば良いのに、いつも途方もない時間がかかる。
だって、今日も私は敗北するって分かっているから。己の弱さに向き合うことはとても綺麗ではない。美しくない。むしろグロテスクだ。そして、その生々しさを直に感じて、うちひしがれて、今日も私は敗北する。強くなりたい。

だけど一方で向き合えること自体、とても幸せなことだとも思うんだ。向き合うべき事柄から逃げ続けていると自分が消えていく。そうして自分が自分だと分からなくなる。

お願いだから、むやみやたらに私を上げるな。調子に乗るから。今は乗りたくない。
そんな外的要素でもすぐに自分の世界が揺らぐから。私は脆いから。

誰か私を叱ってくれだなんて言わない。大人になったら叱ってくれさえしないんだ。

深い闇夜が襲ってくる。夜だけが私の時間。私の空間。私の世界。おかえり私。今日も独りの夜を越えて行け。