C'est la vie

新大陸の湖畔

井の頭公園


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東京の下町に慣れるべく自分の概念をねじ曲げて適応しようとしてきた日々に劇的な終止符が撃たれる。
やはり私の帰るべき世界は森であり、海であり、雪である。決して雑多な日常に唸るバイク音がそこらに蔓延るこんな狭い世界じゃない。

水、木、土、孤独を共有しあえる好きな人。それだけで世界は満たされて、刹那日常の柵から解放される。こんにちは世界。こんにちは私の好きな人。

今日はよく歩いた。好きな人の地元はとても好きになれそうで、私はとても繊細な手つきで彼の幻想に触れたくなった。

沢山の落ち葉が土に還る。腐葉土と呼ばれる存在に彼らは形を変えてまた新しい命を育む母体となる。母なる大地。
沢山の命が生まれ、死に、また生まれ、死ぬ。繰り返される地上での営み。歯車になってこの世界を回し続ける私達。私がいつか腐葉土になるときは、誰と一緒に死ねるのか。誰の世界の歯車を回すのか。

この先ずっと彼と一緒に。だなんて思わない。そんなこと思ってみたところでって話だ。運命は確実に私をあるべき姿、あるべき場所に連れていく。
ただ、彼がこの先何を見て、何を感じ、何を思って生きていくのか。単純に興味がある。今はそれだけでいい。他に何もいらない。言葉で繋がれた関係なんて所詮脆いのだ。いつも言葉は嘘を孕んでいる。

そして脆いと知っておきながらも今日も言ってしまう。

「あなたのことが好きだよ。」

秋の井の頭公園はきっといつまでも私の中で生きている。