C'est la vie

新大陸の湖畔

シーズンサヨナラ

突然の春の訪れを錯覚して、あたしは忘れてしまった何かを取り戻した気になってみる。春のそのだらしない温さは、多分一年後には忘れてしまうのかもしれないけれど、そんな永遠を約束しない危うさは確かにあたしを救ってくれるし、こんな日の夜は誰にも会わ…

何ともうまくいかない時期

この世で333番目に害悪なことがこんな時間まで起きて尚且ブルーライトを浴びるように見て寝る努力をしないことであるならば、多分332番目ぐらいには、中途半端なやつが中途半端な言葉を中途半端に使うことがランクインするはず。そんな中途半端野郎から出て…

顕微鏡でズームばっかりしてるから

音楽に意味なんてないのに、そんな空っぽな自分を守りたがるのは何故なのだろう。ただ好きなだけなのに、こんなに傷ついた気持ちになるのは何故なのだろう。 バンドによくある音楽性の違いによる解散とか言うやつは意外とバカにできないことが分かるし、相手…

久々に楽しいこと

久々に同郷の人と話が盛り上がった。って言ったって県跨いでるけど。地元について思うことがなんだか似ていた。ありきたりのそれじゃなくて、いや、多分会話的には関西人が故郷の何かを思うそれと何も違いないのだけれど、私もいつのまにか酷い訛りで喋って…

言葉

何故か最近シューベルトばかり聞いている。意識している訳でもないのに、たまたまシューベルトが寄り添ってきてくれたような偶然。ありがたい話かもしれない。 歌曲なんて弦楽器奏者にはよっぽどの機会がないと聞けない。聞こうと思わないと。言葉にすれば価…

演奏者の不在

自分がもういらないと切り捨ててきたもののなかで何か特別な素敵なものに出会えた瞬間は、切り捨ててしまっていた自分の愚かさを恥じる一方でまるで宝物を見つけたような気持ちになる。大げさでもなく、この音楽に出会うために生まれてきたと思える刹那、小…

というわけで

ちょっと目が覚めた気がした。憤慨しているときは自分が世界の矛盾を解きほぐしてやるんだと勇む時空管理局の管理人になった気分だった気がする。 世界の矛盾はもうどうだって覆せないし、矛盾があって丁度良いのかもしれない。時にはその犠牲になって、無力…

恥ずかしい話

恥ずかしい話。 同じ文章を読んでも全く感想が違った。今まで当たり前すぎて気付かなかった。ある文章を僕は涙を堪えながら読んだ。その傍ら世界はそれを鼻で笑っていた。 同じ音楽を聞いていても全く感想が違った。皆似たような感覚を共有しているものだと…

沈黙

等間隔に並ぶ街頭が星の光を掠め取る。今日も夜空色の壁紙を貼っただけの東京の空で、巡り会えたかもしれない大事な何かをこぼして家路に着く。盛者が必ずや墜ちていくこの世界で、何が命を長く保たせることが出来るのだろうか。 格付の命は短い。音楽の効き…

多分みんな思っていること

人に自分がこう考えていると決めつけられるのが嫌で、選択肢を迫られた時にどちらかの立場を取ることを極端に怖がる情けない自分がいる。責任が取れない。責任を取るまでの自分の好み、価値観に自信を持って首を縦に振ることが出来ない。 自分の良いという感…

どっちも正義なんですけどね。

お前の言ってることは筋が通ってないよ。きちんと正してまっとうに生きろよ。 お前の言ってることは正しいよ。でも正しさは人を殺すぞ。

刹那

移り行く夕日の影とか。 何か言いかけて口をつぐんだ夕焼けとか。 空の粒子をめいっぱい詰め込んだ楽器とか。 暗い部屋で緩やかに流れることを許された時間とか。 君と一緒に歌った誰も知らない歌とか。 全てが愛しくて、忘れちゃいけない。 この日のために…

そう、あなたは私のスーパーマン

ありえない速度と温度を持って1週間が私の頬を掠めていく。 人生で初めてフラれた。 人生で初めて孤独を告白した。 人生で初めてお前の存在を無条件に肯定した。 拒まれ続け、何かを失った気になった。ぬか喜びが終わり、成長している気になっていただけだ…

真理の詰め放題バーゲンセール

人間が成長するために必要なものが好奇心と劣等感という事実は、この世で一番美しい形が円であることと同じぐらい普遍的な事実であります。 今日はあまり良いことがなくて、ひとしきり泣いた後に昼からぶっ続けに弾きまくってたら自分がよく分からなくなった…

女の子のスカート

この世界、上手く回っていると感じる理由の一つに「大切なものは常に隠されている」という法則だった。 それは実に美しいと感じる瞬間に付随する何かしら約束された理であり、早い話女の子のスカートの中身の話でもあったり、そんなことなかったり。 確固た…

間際

「死ぬときってあの世に何を持っていけると思う?」 ここはどこだか分からない。壁も天井も白く、何もかもを浄化する意思を持って僕の周りにそれが佇んでいる。僕はなぜか白み切った夕暮れを映す窓辺に小さな椅子を一つ拵えて、白いベッドに横たわるお姉さん…

言葉にすることで価値が下がることを分かっていても今日だけは許してほしい。 確かにあなたはもう先を見つめていて、その眼差しが何かを捕らえてもう戻ってこないこと。何となく。何となくね。 こんなちっぽけな私だけど、初めて本当の恋をして、愛という感…

遭難

自分の気持ち悪さを何度も拭って拭って、それでもこびりついて取れなくて。自分の中の性を想起させる何かが、そこにずっとあったのに他人に認識されることでやっと輪郭が分かってしまって。今まで目をそらしていたけど。 もうだめ。 気持ち悪い。自信がない…

どうでもいいこと

世の中の人々はどうやって寂しさを乗り越えているのだろう。 真夜中のふとした瞬間。何かをやりきった後に訪れる虚無。始まりがあるから終わりがあって、ただ自分が好きなことをしているだけなのに。毎日楽しいのになんでこんなに寂しいんだろう。 だから一…

未確認に接近中

誰かに演奏を聞かせることは多分異性に裸を見せることと何となく似ているのかもしれない。想像でしか話せないけど、少なくとも今のところそんな感じだ。 恥ずかしい。恥ずかしい。 一途な思いをしたためた昔のラブレターだとか、君のために書いたポエムとか…

fatigue

遠いものが大きく見え、近いものが小さく見えるバロンの世界がいつの間にかこんなに身近な存在になっていたとは。

生きてきた軌跡を何となく辿ってみても、そこに私の証がちゃんとあるのかはちょっぴり自信が無くて。借り物の言葉とか、借り物の思想というフィルターを通してでしか私を見つめることが出来ない。 本当の自分はどこから来たの? 自分の中に生きた証を求めて…

逃走

夢は必ずしも良いものばかりではない。それは実際に見る夢にしろ、描く夢にしろ。 そんなこと小学生の頃から何となく分かってた。昨日は初めて独り暮らしの夜が怖いと思ったし、今日は私の未来がまだ本当に白いと思った。大人を装った人間たちは、「まだ色ん…

Rêverie

親愛なる...へ 永遠の優しい微睡みを今日もあなたに。 静かに瞼を閉じればほら、貴方にしか会えない夢。 夜色した淡い夢が貴方の四肢を、心を、優しく抱いてくれる。 指先から、唇から、瞼から、色が溶けていく。 今日も舟を漕ぎ出そう。 水面に映る貴方の影…

当たり前のことなんだけど

学校の西洋音楽史の授業はその時代の西洋音楽のエッセンス的なこと教えてくれて、今まで何となくそう感じてはっきりしていなかったそこら辺を私が分かるように手に取れる形で言葉にしてくれて有難いって感覚を持ちながら授業受けてたけど、結局それは借り物…

上野恩賜公園 不忍池

不忍池には首を折られたような蓮の水死体が互いにもたれ掛かるようにして今日も絶望している。何かありそうで何もない、精神的充足感を得られる訳ではないけど愛すべきこの町にそれは何故かぴったりで、こんなにも汚く萎れた茶色の水死体が私は嫌いになれな…

幸せ

あなたの軌跡を辿る。丁寧に地に埋まった亡骸を拾っていく。冬の色した骨の冷たさを感じる内に、あなたとの距離が肌を通して分かってくるの。あなたが段々輪郭を成して私のなかに立ち上ってくる。あなただって分かっているでしょう。私達はもう死ぬまで永遠…

精神的失恋

良い感じだ。もう過去の一切を忘れられそう。どんどん言葉にしていけ。嘘を吐け。そして自分の内側と皮膚の外側をどんどんずらしていけ。歪ませていけ。可塑性を生かした失恋方法。もう全部忘れて、過去にサヨナラしよう。もっと来い。もっと歪ませろ。いく…

新年を迎えるにあたって

あけましておめでとうございます。第一稿ぶりに人に向けて書きます。と言うものアクセス解析?(ちょっと未だによく理解出来てないのですが)によると見てくださっている方々のアクセス数がどうも100を越えたみたいで、非常にびっくりしています。元々は思考の…

今夜の月はなんだか泣いているみたいだ。伏し目がちなその目に涙の粒が一つ転がって、果てしなく深い藍色に染まってしまいそう。 どうしたの。何があったの。元気だしなよ。 当の本人はもう西の彼方に沈んでしまおうと少しだけ焦っている。怖がらなくていい…

また会おう

僕の中の街が死ぬ。10年の時を経て。 見上げた夜空にはそこかしこに光。西の空に大きな金星。結局最後まであの等間隔に並ぶ星の名前が分からなかったな。星にもちゃんと色があって、なんだか皆が弱々しくも「僕はここにいるよ」って問いかけてきている。小さ…

171号線

大阪の祖父母と夜の食事を終え、食後の眠気が私達家族をゆったりとした速度で飲み込んでいく。国道171号線を車で走っているとなんだか今日が12月28日であることにしっくりとくる、と父親が急に呟いた。 「そんな日あるん?」と私が聞くと、彼曰く「この仕事…

シール

僕の一番の宝物を君にあげる。 僕の一番大切なシールだよ。 君のことが大好きだからね。 大人達は物々交換の愛を求めるね。 好きって気持ちだけで、みんな救われたら良いのにね。

京都

私が住む場所から京都はそれなりに時間がかかる。 阪急梅田から特急でも45分はかかる。でも一人での遠出というものをそんなに苦痛に感じないので今日もワクワクした気持ちを抑えられずに電車に乗り込んだ。 今は京とれいんと言うものがあるぐらい大阪から京…

星2

二人の関係が二人だけにしか分からないものであればいいのに

衆愚

大人が作った少女像。 か弱い少女のブランド化。 ネームタグのタイムセールス。 美しさが正しいという 若さがゆえの思い込み。 その少女像を片手に 自慰行為する大人たち。 もう届かない憧憬を 少女に擦り付ける背徳感。 少女達は社会の性奴隷。 偶像崇拝も…

バッハを人前で弾く意味

この世で弾く意味なんて考えたところでただの思考の空費に終わるだけなんだけれど、一度考えたらもう無視できない存在なので。 結論からいって、ない。と思う。 私たち凡人の奏者はやっぱりどこかで愛されたくて、認めてほしくて、そんな承認欲求がちらほら…

定まらない視線

本物なんてどこにある。 嘘にまみれた言葉使いの僕たちに。 嘘に嘘を塗りたくったのに、どうして本物が見えるというの。 そんな言葉を操って本物を見たような気になっている。 価値が。 ああ。 これ以上知りたくない。

皺寄せ

地元に帰ってきた。 夜空色の壁紙を天井に貼り付けたような東京の夜はここにはない。見渡す限りに、空に空が敷き詰められている。星が星だと主張する。果てしなく黒に染められた空が、確かな緊張感と温度を持って私たちを覆っていた。これなら地球が丸いと納…

読書

最近やっと本を読むと救われる感覚が分かってきた。 幼い頃は母が寝る前に読み聞かせをしてくれて好きだったけど、小学校に入ってから読書の強要が始まってからは次第に本から身を置くようになった。休み時間にかじりつくように本を読んでいる子を見て、ああ…

江ノ島、そして鶴岡八幡宮へ。

江ノ島神社の展望デッキで友人と一息つこうと階段を上ったら猫がいた。 江ノ島には捨て猫が多い。みんなここに捨てていく。 ベンチに座ると猫がすり寄って来て友人の膝に乗って前足をふにふにしてきた。猫のその行為の意味は一種の愛情表現で、昔お母さんと…

由比ヶ浜

昔僕たちは海からやって来たから、今でも記憶のどこかで海に帰りたがっているんだ。 でも僕らはどう頑張っても海にはもう帰れない。海から生まれたのに僕らにとって海は言わば死で、これはなんというか、皮肉だ。海に帰りたいのに足がすくむ。震えている。死…

隅田川

生きているならきっと誰もが闘いを強いられる。 生きることは闘うことだから。 大きな川の流れに逆らうことは最早不可能。 今だったら分かる。君が強くなりたいと言っていたその言葉の意味。 最初から出来ないと思って挑む気持ちはなんだろう。 全てを懸けて…

本当の孤独は「自分が孤独である」と口にする必要すらも無くなり、しかもその事を語る相手すら居ない。 外界と自己内部の境界線が段々と曖昧になっていく。二つは肌を重ねながらゆっくりと夜に溶けていく。最早音楽が自己の内部にあるのか外部にあるのか分か…

There is no trace left behind

僕らは決して戻れない。 流れ行く歴史を戻せない。 いつも僕らの目は現在から過去を見つめている。 それじゃ何も見えないね。お前のために沢山の言葉が生まれて沢山の言葉が死んだよ。 消えた言葉を弔ってやろう。 闇へと葬り去られないように。 歴史の裏側…

心のなかを掻き乱されたようで、言葉一つでこんなにも全身から力が抜けていく。今まで何人もの人が過去を変えたいと星に願ってきたのだろう。その願いを星はいくつ叶えてきたのだろう。 僕らは決して戻れないし、年を重ねるごとに固められてしまう歪さに苦し…

備忘録

12月試演会を終えて第一の課題 身体の中で前に進むエネルギーと背中から開くエネルギーの拮抗を感じて、その重みを腕に乗せる。決して腕から力は派生しないこと。 バッハの7度は特に。身体のエネルギーバランスの拮抗具合をお腹で感じること。習慣的な課題 …

かたつむり

かたつむりは 自分の殻と言う居場所をきちんと持ててそれも自分の身の丈にあったものだから、 どこかの誰かに自分の居場所を必死に見出だそうとする自分の浅はかさを かたつむりを見ていたら思い知らされる。 本来はちゃんと僕の体のなかに僕の魂が居場所と…

浅草

この土日部屋から一歩も出ないってのもありだけど、なんだか外の天気があまりにも良くて歩かないのは勿体無いと思った。 思い立った瞬間に私は楽器を片付けてケータイと財布と鍵だけ持って外に出ていた。行く宛なんてどこにもないけど。太陽の光も相まって今…

「絶対」はお前を守ってくれない

今まで「絶対」という言葉の暴力で傷つけられた人はどれぐらいいるのだろうか。 今「絶対」と思われる世界なんて時が経てばその「絶対」は「絶対」じゃないかもしれない。誰も保障してくれない。だからこそ僕たちは日々生活のなかに隠れている「絶対」と信じ…