C'est la vie

新大陸の湖畔

光の住む街

新しい人とか物とかに巡り合う時は本当に胸が高鳴る。今からどんな人に会えるんだろうと期待することは、私にとっての希望だ。そんなときに、ふとした瞬間に自分が過去にがんじがらめに捕らわれていたことに気付いて、心の中で大変だったね大丈夫だよ、と声…

日常

電車のなかでの人間観察が好きだけど、知らない人の顔をマジマジと見るのはお互いに居たたまれないような気持ちになるので、盗み見る要領で車内の人間を観察する。 隣の人の洗剤の匂い、くたびれた鞄、ディズニーのお土産袋、細いピンヒール、女子高生のスカ…

Someone from the past

明け方によく見る夢は奥底で埋まっている私の姿を写す鏡みたい。 一心不乱に楽器を弾いている夢はきっと誰かを求めているからなのか。 例え衣装がはだけようと、足が挫けてしまえど、身体自体が脱げてしまっても。 誰かが確実に語りかけている。雨を踏む夜の…

ランドセルと革靴

電車に乗る。 私がいたすぐそこが遥か向こうに離れていく。この道は海をぐるっと囲んだ。今見ていた景色がゆらゆらと方向を変えて違う世界に変わっていく。壊れたビンが光を吸ってきらきらと輝いていて、それを宝石みたいだねって言い合ってはしゃいだ。

「18日ってなんの数字だか知ってるか?二人の結婚記念日なんだ」 って認知症の進んだ祖父が祖母の居ないところで私に誇らしげに言った。 「昔ね、絵手紙でお父さんに日めくりカレンダー書いてあげたのよ。二人にしか分からないメッセージがいっぱいあるのよ…

過去

チャットモンチーを聞いて 好きな人と話して 報われない夜を思う 電車のなか。

海の向こう側

銀座を歩くと誰も知らない私のことなんか、と口ずさむ。 新宿を歩くと、そこにはギターを片手に豪雨を叫ぶ少女がいる。 君の影が揺れている 今日限り会える日時計 いつもの夏がすぐそこにある証 まだ見ぬ歌舞伎町には女になった私がそこにいる。 沢山の憧れ…

太陽フレアの恩恵

太陽フレアのせいで世の中の多くの人が上手くいかない物事を太陽フレアのせいにしてる。私は今日も太陽フレア関係なしに空振りしてる。 太陽フレアが関係あるのかはしらないけど、大きな地震が起こって、なるほど太陽がちょっと本気を出せば私たちはいつでも…

言の葉のちぎり

前よりちょっと言葉を紡ぐのが下手になった。 本を読むと不思議な気持ちになる。 一緒のようで決して交わらない言葉と感覚。 言語化不可能。 大好きだった君が変わっていく。 そんなに好きじゃなくなってくる。 もっと僕らは、言葉よりも 愛に目を向けるべき…

告白

夕方なのに世界が青い。ああ、まだ夏だなって思った。 酷く目眩がする。遠くから何かがやってくる。雲間を縫った光のカーテンと、それを映す青い血が底を満たしていく。 幾千もの点が線になって面になって広がりをみせるこの海が、まるで僕らの音楽のようだ…

ワタクシはキノウのヨル

小学校の頃になかば強制的につけられていた日記を掘り起こす。よくよく読んでみれば、嫌々で書かされている空気が文字全体から浮かび上がってくる。何かを通り越してもはや苦笑いしてしまうくらいには、昔から本質的な何かは残念ながら変わっていない。自己…

Op.118 No.2 Intermezzo 100年前のあなたに敬意を込めて 何かを書き留めないと手から零れそうで怖かったあの日々から、「忙しさ」を理由にそれともおさらば出来そう。大事なことだけちゃんと淘汰されていくこのからだの中で、全てが繋がって網目模様に広がっ…

興味深い話

作曲家の精神が宿る譜面の、その音たちを浮かび上がらせて弾く音楽はやはり作曲家のものであり、僕ら演奏家は完全なる媒介に過ぎない。 いや果たしてそうなのだろうか。 作曲家のものでもあり、だがしかし、一旦は演奏家自身の体の中に巡らせて出したその音…

いただきます

いつの日からか、ご飯を一人で食べれなくなった。食べれるけれど、食べながらどうしても寂しい気持ちでいっぱいになった。 「前はこんな風なことはなかったのになぁ。」 と独り言をぼやいて、その音でさえ寂しく感じる。 いつからこんなに弱くなったのかも分…

第一フェーズとしての発見と思考

第一に「まずは人のせいにしてみる」 ここ最近立て続けに私自身が蒔いた不幸の種が時期を見計らったように一気に花咲かせている。自分の甘さだとか、融通の利かない真面目さとか、こうして今も必要以上に自分を卑下してしまう癖とか、長年頼ってきた全てにお…

ほんとどうかしてるみたいだけれども

世の中に普及する「信じる」のうち、本当の「信じる」にはかなりのエネルギーを必要とすると思う。 昔、誰かに「信じるって口にした途端にそれが嘘になっちゃうじゃない」って言った気がする。だって、信じてるって言葉にしたらまるで信じてないからそう言っ…

鈍色の気だるさ

一夜にして街から猫が消えてどこかに行ってしまったような寂しさ。大事に握り締めて白線の上を落ちないように歩いてみる。不在の存在は嫌い。いつまでも知らないでいたい。 手持ちぶさたの感情は深い悲しみの海にまた一つ溶けていく。色んなところで関係ない…

暑さで頭がやられている

今、こうしてはてなを更新するには何か特別な意志があるわけでもない、紛れもなく地元で一人取り残された自分をジワジワと殺してくる夏の暑さと眠気とダルさを片手間に相手しつつ会うべき人との再開を待っているだけ。要するに暇である。 阪急電鉄が好き、と…

ほんとの気持ち

頭が偉い時代が終わりました。 長くて、窮屈で、矛盾だらけで、けれど温室。 これからは頭の時代の名残を惜しみながらちょっと背伸びをして、休憩して、背伸びをして、休憩。頭の時代もあれはあれで良いものでした。 想像が好きだったことを思い出しました。…

憂鬱

今まで頭の使い方とかピントがずれまくった脳ミソとか、そういう事態に陥ってることに気付いた。 いろんな人に「考えすぎだよ」って言われ続けて、「いやいや、お前はじゃあ何考えてんの?なんで考えないの?」って言うのは随分とお門違いな返答だったらしい…

世界が終わる夜に

神様がその人から何かを奪うとき、一体その心は? 例えばお気に入りの傘、思い出の手紙、言葉、大事なペット、最愛の人、若しくは自分の命。 その人から何かを奪って、残された人間は何を思えば良いのだろう。残されたものの痛みは?どうして奪っていってし…

夏1

夏の湿気のうねりが嫌いだけど、思い出がいっぱい詰まっているから嫌いになれない。プール開きの朝はこんな感じの空気。自転車を立ち漕ぎして、海風を目一杯身体で受け止める。潮の匂いを身体に満たすと自然と笑顔になった。雨の日は空気が確かな質量を持ち…

離れ

別に置いていってる訳ではないけれど、どんな形であれある種のお別れというものが物事や人の縁には存在する。 人伝に聞いた誰かのため息に、心が苦しくなる。ちょっと涙が出て、だけどそれでも健気に応援してくれる姿が切なくてまた泣きそうになる。 大丈夫…

メモ

今あるクラシック音楽と言われる音楽は長い歴史で見れば一大ムーブメントに過ぎなくて、クラシックもまたある種の民族音楽なのだ、という考え方はかなり好き。 100年後、もうピアノなんて過去の産物なんだと言われる世界がすぐそこに来ているのかもしれない。

世迷言

全く知らない国の全く知らない音楽を耳から流し込む。 いつもと違う時間に道を歩いて、猫がいない高架下を見つめてみる。 高校の時にした授業中のノートの端っこの落書きにはもう会えない。 全部錯覚。錯覚。錯覚。 実はほんとのことなんて誰も知らなくて、…

どこか昨日の自分とは違う自分でありたいって願っていて、だから毎日化粧をしたりしなかったり、ヒールを履いたり、リュックに変えたり、ちょっとずつ昨日とは違う自分にコーティングしていく。でもそれは理想に近付くための行為ではなく、どちらかと言うと…

コンプレックス

打ち明けたい。私たちは世界中のささやかな秘密をこっそりと打ち明けたい。心に留めてはいけないのだ。私たちが今どこに向かっているのか、言わなければ世界中の秘密が腕の外へ零れて葬り去られてしまうのだ。 きっと打ち明ける必要があるのだ。旬は待ってく…

それでも世界は廻っている

かたつむりは、言葉とか意思とかどうでも良さそうでどうでも良くないものにいつの間にか足を取られています。 無法地帯の沼の存在を誰よりも恐れているから、きっと君は誰よりも竹を割ったような性格でありたいと思うのかもしれません。全てがぬるま湯に見え…

相方

一時的に息を止めてしまった君に僕はなす術もなく君の横たわった体を意味もなく触り続ける。 目覚めた君はもう何も覚えてないようで、一緒に過ごした日々が一瞬にして消えてしまった喪失感とは如何なるものや。本当に涙が出そうになった。 僕は何とかして君…

絶望している君、可愛い。

ちょっと厭世的な君はかわいいよ。もっと世界がピュアなものだと信じていたんだろ?思ってたよりも世界が下らなくて、どうしようもなくて、それに気付いて絶望しているんだろう?可愛いよ。絶望している君、可愛い。